A さんは要介護2の認定を受け、介護サービスを検討することになった。体調が良いと…
次の文を読み115〜117 の問いに答えよ。A さん(65 歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。友人の死去後、食事量が減り、1 か月前から気分の落ち込みが強くなった。夫が積極的に散歩に誘っても、A さんは「体がだるい」「何をしても意味がない」と話し、寝つきも悪くなり、日中ほとんどの時間を臥床して過ごすようになった。心配した夫に連れられて精神科外来を受診したところ、うつ病と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉と不眠時の睡眠薬が処方された。夫から精神科外来の看護師に「日常生活で気を付けることはありますか」と質問があった。
A さんは要介護2の認定を受け、介護サービスを検討することになった。体調が良いときは、夫の料理を手伝ったり散歩に出かけている。排泄や着替えは時間をかけて1人で行えるが、入浴は夫の介助が必要である。夫は「入浴のサポートを受けたり、自分が不在のときに泊まれる場所はないか」と話している。外来看護師がA さんの希望を聞くと「人が多い場所は苦手です。家の近くで好きなときに通えたり、家に来てもらえると安心です」と話した。A さんに紹介するサービスで適切なのはどれか。
- ⑴ 小規模多機能型居宅介護一つの事業所が通い・訪問・泊まりを組み合わせて提供するサービスで、少人数のため人が多い場所が苦手なAさんにも適し、入浴の介助と泊まりの希望にも応えられます。
- ⑵ 認知症対応型通所介護認知症対応型通所介護は通いのサービスであり、訪問や泊まりには対応しません。夫の不在時に泊まりたいという希望に応えられません。
- ⑶ 自立訓練自立訓練は障害者総合支援法に基づくサービスです。介護保険の要介護認定を受けたAさんの状況に紹介するサービスではありません。
- ⑷ 療養介護療養介護は医療と常時の介護を必要とする人が医療機関に入所して受ける障害福祉サービスです。在宅生活を続ける希望に沿いません。
解説
正解は⑴です。小規模多機能型居宅介護は、一つの事業所が「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせて提供する地域密着型サービスで、登録定員が少なく顔なじみの職員が対応します。人が多い場所は苦手だが家の近くで好きなときに通いたい、家にも来てほしいというAさんの希望に沿い、通いで入浴の介助を受け、夫が不在のときには泊まりを利用することができます。状態の変化に応じて組み合わせを柔軟に変えられるのも、在宅生活を続けるうえでの利点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-03_04_05.html)を加工して作成