Aさんから尿失禁について外来受診時に相談があった。最近は尿意を感じてから洋式トイ…
次の文を読み97〜99 の問いに答えよ。Aさん(85 歳、女性)は、1人暮らしで、他県に住んでいる長男家族がいる。腰部脊柱管狭窄症と診断されているが、ゆっくりとした動作であれば日常生活が可能であり、畑で野菜をつくることを趣味としている。
Aさんから尿失禁について外来受診時に相談があった。最近は尿意を感じてから洋式トイレに座るまでに時間がかかり、尿が少量漏れることがある。排尿回数は1 日7回程度で、残尿感、排尿痛および排尿時不快感はない。咳、くしゃみ及び農作業の動作で尿が漏れることはない。Aさんの尿失禁の種類として考えられるのはどれか。
- ⑴ 溢流性尿失禁残尿感がなく、当てはまりません。
- ⑵ 機能性尿失禁動作に時間がかかり、間に合わない状態です。
- ⑶ 切迫性尿失禁急な強い尿意は、示されていません。
- ⑷ 腹圧性尿失禁咳や動作では、漏れていません。
解説
正解は⑵です。膀胱や尿道の働きそのものには問題がなく、腰の痛みで動作に時間がかかるためにトイレまで間に合わないという状態は、機能性尿失禁にあたります。溢流性は尿を出せずにあふれるもの、切迫性は急な強い尿意、腹圧性は腹圧がかかったときに漏れるものです。似た選択肢と並べて整理しておくと、迷わずに選べるようになります。根拠まで言えるようにしておくと、別の問われ方にも対応できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-03.html)を加工して作成