この事例について産科医師と助産師がカンファレンスを開催した。今後の再発防止に向け…
次の文を読み53~55 の問いに答えよ。34 歳の 1 回経産婦。妊娠 18 週まで喫煙していた。妊婦健康診査に来院しないことが 2 回あった。2012 年 10 月、妊娠 36 週 3 日に「 6 時間ほど前から痛みを感じ、自宅で様子をみていたが、我慢できなくなった」と電話があり、助産師は来院を指示した。来院時、胎児心拍数陣痛図で心拍数 60 bpm の遷延一過性徐脈を認め、常位胎盤早期剝離の診断で緊急帝王切開術が行われた。児の体重は 2,860 g、Apgar〈アプガー〉スコアは 1 分後 2 点、 5 分後 5 点で、NICU に入院した。
この事例について産科医師と助産師がカンファレンスを開催した。今後の再発防止に向けて、妊婦への指導を徹底することになった。強化する内容で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 禁煙指導を徹底する。必要ですが、今回の遅れは防げません。
- ⑵ 妊婦健康診査の定期的な受診を勧奨する。こちらも、今回の遅れを直接は防げません。
- ⑶ 分かりやすく切迫早産の症状を説明する。この事例の経過とは、結び付いていません。
- ⑷ 気になる症状があるときはすぐに連絡するように説明する。連絡の遅れが、対応の遅れにつながりました。
解説
正解は⑷です。この事例では、痛みを感じてから6時間も自宅で様子をみていたことが対応の遅れにつながりました。常位胎盤早期剝離は短時間で進むため、気になる症状があればすぐに連絡するよう伝えることが、再発を防ぐうえで最も大切になります。禁煙指導や健康診査の受診の勧奨も必要ですが、今回の遅れを直接防ぐものではありません。切迫早産の説明は、この事例の経過とは結び付きません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成