午前8時50 分、A さんは正常分娩で出産した。児はよく 泣し皮膚色は良好で、A…
次の文を読み52、53 の問いに答えよ。A さん(33 歳、1回経産婦)は、妊娠39 週3日に陣痛が発来したため午前5時に総合病院の産婦人科病棟に入院した。その後、順調な経過で分娩室に入室した。午前8時10 分に震度6弱の地震が発生した。一時的に分娩室の照明が消えたが、非常用電源が作動して再度照明が点灯した。この時点で、病棟内には助産師5名と医師1名が勤務していた。分娩室で付き添っていたB 助産師が分娩進行を確認したところ、子宮口全開大、Station +2 まで進行していた。A さんは不安な様子であったが、3分ごとに強い陣痛を感じていきみを抑えきれない状態であった。B 助産師は、病棟内のリーダーから、分娩室でA さんに継続的に付き添うように指示を受けた。
午前8時50 分、A さんは正常分娩で出産した。児はよく 泣し皮膚色は良好で、A さんと児はB 助産師とともに分娩室で待機していた。初回の強い揺れのあと2回の弱い揺れが発生した。午前11 時にB 助産師は上階で火災が発生したとの連絡を受け、A さんと児を分娩室から避難させることになった。A さんは軽度の後陣痛を感じているが、意識清明で自立歩行が可能である。分娩室は6階建ての病院の3階に位置している。B 助産師の避難時の対応で正しいのはどれか。
- ⑴ 屋上を目指して避難する。火災では煙が上へ上がるため、階下へ避難します。
- ⑵ 児を保温できる物品を携行する。低体温を防ぐため、保温できる物品を携行します。
- ⑶ 児をA さんより先に避難させる。母子は離さず、一緒に避難することが基本です。
- ⑷ 避難のためにエレベーターを確保する。停止する危険があり、火災時には使用しません。
解説
正解は⑵です。新生児は体温を保つ力が弱く、避難の間に低体温になりやすいため、タオルやアルミシートなど保温できる物品を携行します。火災時は煙が上へ上がるため屋上ではなく階下へ避難し、エレベーターは停止の危険があるため使いません。母子は離さず、母親が児を抱いて一緒に避難することが基本になります。避難の経路と手順は、日頃の訓練で確かめておくことが大切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-03_04_05.html)を加工して作成