出血は、胎盤娩出前は特に多くなかったが、後血腫を伴う胎盤を娩出後も持続している。…
次の文を読み48、49 の問いに答えよ。37 歳の初産婦。妊娠経過は順調で、既往歴に特記すべきことはない。妊娠 40 週 5日、自然に陣痛発来した。陣痛発来後 20 時間、内診所見で、子宮口全開大、展退度100 %、Station +3。胎児心拍数陣痛図では、基線細変動の減少を伴う遷延一過性徐脈が出現した。その 30 分後、経腟分娩により 3,320 g の男児を出産した。児は Apgar〈アプガー〉スコア 1 分後 6 点、5 分後 8 点、臍帯動脈血 pH 7.18 であった。
出血は、胎盤娩出前は特に多くなかったが、後血腫を伴う胎盤を娩出後も持続している。子宮収縮は良好である。最も可能性が高いのはどれか。
- ⑴ 頸管裂傷頸管裂傷であれば、裂けた部位を確認できます。
- ⑵ 子宮破裂分娩の前に、強い痛みとショックが現れます。
- ⑶ 弛緩出血子宮の収縮は良好で、弛緩出血ではありません。
- ⑷ 常位胎盤早期剝離後血腫があり、凝固因子が使われてしまいます。
解説
正解は⑷です。胎盤の母体面に後血腫が付いていたことは、分娩の前に胎盤が剝がれていたことを示しており、常位胎盤早期剝離があったと考えられます。剝離に伴って凝固因子が使われてしまうため、子宮の収縮が良好であっても出血が止まりません。子宮の収縮が良いので弛緩出血ではなく、子宮破裂であれば分娩の前に強い痛みとショックが現れます。頸管裂傷では、腟鏡診で裂けた部位が確認できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成