37 歳の初産婦。妊娠40 週3日に陣痛発来で入院した。子宮口5cm 開大ころか…
37 歳の初産婦。妊娠40 週3日に陣痛発来で入院した。子宮口5cm 開大ころから努責感が抑制できず、陣痛発作時にいきんでいたところ、子宮口8cm 開大から急激に全開大となり分娩に至った。会陰右側切開術を施行。児の娩出直後から腟口から鮮紅色の出血が持続的にある。胎盤娩出後の子宮底は臍下3横指で硬く触れる。子宮底を圧迫して凝血塊の排出は認められない。このときの助産師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 会陰切開部に裂傷がないか確認する。会陰切開部の確認も行いますが、鮮紅色の持続出血の説明になりません。
- ⑵ 子宮底輪状マッサージをする。子宮収縮は良好であり、弛緩出血への対応は適しません。
- ⑶ 頸管把持鉗子を準備する。頸管を把持して観察し、裂傷の確認と縫合に備えます。
- ⑷ 子宮収縮薬を準備する。子宮収縮は良好であり、収縮薬では出血は止まりません。
- ⑸ 導尿する。導尿は子宮収縮を助けますが、裂傷の出血には効きません。
解説
正解は⑶です。子宮収縮が良好で凝血塊もなく、鮮紅色の出血が持続していることから、頸管裂傷など軟産道の損傷が疑われます。急速な全開大といきみの経過も裂傷が起こりやすい状況です。頸管把持鉗子で頸管を把持して観察し、縫合に備えます。輪状マッサージや子宮収縮薬は弛緩出血への対応で、導尿が止血につながるわけではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成