83 歳の男性。畑で作業中に意識がもうろうとしているところを発見された。夏の日中…
83 歳の男性。畑で作業中に意識がもうろうとしているところを発見された。夏の日中、長時間の農作業中にめまいとふらつきを訴えていた。その後、意識がもうろうとなっているところを発見され、ドクターカーにより医師が派遣された。意識レベルはJCSⅢ-100。体温40.3 ℃。心拍数120/分、整。血圧92/50mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98 %(room air)。口腔内は乾燥している。この患者に対する応急処置を行う場所で適切なのはどれか。
- ⑴ アスファルトの上アスファルトは熱を蓄えて高温になるため、応急処置の場所として不適切です。
- ⑵ 気温の高いところ気温の高い場所では体温がさらに上昇するため、不適切です。
- ⑶ 湿度の高いところ湿度が高いと汗の蒸発による放熱が妨げられ、不適切です。
- ⑷ 風のあたらないところ風がないと気化熱による冷却が妨げられ、風通しのよい場所が望ましいです。
- ⑸ 直射日光を避けたところ直射日光を避けた涼しい場所で冷却を行うのが適切です。
解説
正解は⑸です。夏の日中の長時間の農作業中に意識障害を来し、体温40.3℃、口腔内の乾燥を認めることから、重症熱中症(熱射病)と考えられます。応急処置としては、直射日光を避けた涼しい場所(日陰や冷房の効いた場所)に移動させ、衣服を緩めて体を冷却します。風通しのよい場所で水をかけて扇いで気化熱で冷やしたり、頸部や腋窩、鼠径部を冷却したりします。高温や多湿、風のない環境は放熱を妨げるため避けます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成