ソクマル医師

8 歳の女児。両手指の瘙痒と疼痛を主訴に母親に連れられて来院した。冬になり外で遊…

8 歳の女児。両手指の瘙痒と疼痛を主訴に母親に連れられて来院した。冬になり外で遊ぶ機会が増えた1 か月前から、手指全体が紅色に腫脹して瘙痒と疼痛を感じるようになった。暖かい室内に入ると症状はやや軽減するが、完全には消失しない。指先が蒼白になったり、紫色になったりするエピソードはない。両手指の遠位指節間関節から近位指節間関節背側にかけて、境界不明瞭な浮腫性紅斑を認める。圧痛はない。爪周囲の紅斑や毛細血管拡張は認めない。赤沈10 mm/ 1 時間。免疫血清学所見:CRP 0.1 mg/dL、抗核抗体陰性。診断はどれか。

解説

正解は⑴です。寒冷にさらされる冬季に、小児の手指に浮腫性紅斑が出現し、瘙痒と疼痛を伴っており、暖めると症状が増強・軽減を繰り返すことから凍瘡(しもやけ)と考えられます。凍瘡は寒冷と温度差による末梢循環障害で、気温が4〜5℃前後で日内の寒暖差が大きい時期に多くみられます。炎症反応や抗核抗体は陰性で、膠原病を示唆する爪囲紅斑もありません。治療は保温と、ビタミンE外用やステロイド外用などです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成

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