研修医と指導医との会話を以下に示す。研修医:「昨日の救急当直では、重症の患者さん…
研修医と指導医との会話を以下に示す。研修医:「昨日の救急当直では、重症の患者さんが搬入されて、そのまま入院になったので大変でした。少し、頑張りすぎました」指導医:「疲れているようだね。体調は大丈夫かな。最近は医師の働き方も見直されているね」研修医:「そうなんですね。一緒に当直した先生から①『研修医には労働時間の制限がない』と教わったんですが、ほかの先輩は②『働き方改革は医師のためでもある』とも言ってました。別の先生は、③『指導医の指示による学会発表の準備は業務と認められる』って言ってましたし…あと、私自身も④『研修医も働き方改革の対象である』ってずっと思ってました。それに⑤『労働基準法に違反する労働をさせると病院管理者に対して罰則がある』なんて言ってた人もいて、もう何が正しいのか分からなくなってきました」下線部のうち、研修医の話の内容で誤っているのはどれか。
- ⑴ ①研修医も時間外労働の上限規制の対象であり、制限がないという内容は誤りです。
- ⑵ ②正しい内容です。働き方改革は医師の健康を守ることも目的としています。
- ⑶ ③正しい内容です。上司の指示による学会準備は業務(労働時間)と認められます。
- ⑷ ④正しい内容です。研修医も働き方改革の対象です。
- ⑸ ⑤正しい内容です。労働基準法違反には使用者に罰則が科されます。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。2024年4月から医師の時間外・休日労働時間の上限規制(医師の働き方改革)が始まり、研修医を含むすべての勤務医が対象となっています。臨床研修医には集中的技能向上水準(C-1水準)として年1,860時間を上限とする規制が適用されるため、研修医に労働時間の制限がないという認識は誤りです。働き方改革は医師の健康確保と医療の質の向上を目的とし、上司の指示による学会準備は労働時間とみなされ、違反には罰則があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成