気管支喘息の治療中の患者で、発作性上室頻拍を生じ、迷走神経刺激により頻拍発作の停…
気管支喘息の治療中の患者で、発作性上室頻拍を生じ、迷走神経刺激により頻拍発作の停止がない場合に、初期治療で適切なのはどれか。
- ⑴ β 遮断薬投与β遮断薬は気管支平滑筋のβ2受容体遮断で喘息発作を誘発するため避けます。
- ⑵ カルシウム拮抗薬投与ベラパミルなどのCa拮抗薬は房室結節伝導を抑制して停止させ、喘息患者でも使用できます。
- ⑶ カルディオバージョンカルディオバージョンは血行動態が不安定な場合に行い、初期治療の第一選択ではありません。
- ⑷ アデノシン三リン酸投与ATPは気管支攣縮を誘発しうるため、気管支喘息患者には原則として使用しません。
- ⑸ カテーテルアブレーションアブレーションは再発予防の根治療法で、発作停止の初期治療ではありません。
解説
正解は⑵です。発作性上室頻拍で迷走神経刺激が無効な場合、通常はアデノシン三リン酸(ATP)の急速静注を行いますが、ATPは気管支攣縮を誘発するため気管支喘息患者では原則禁忌です。β遮断薬も気管支収縮を起こすため避けます。したがって、喘息患者ではベラパミルなどの非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬の静注が適切です。血行動態が不安定な場合には同期下カルディオバージョンを行います。根治にはカテーテルアブレーションを検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成