49 歳の男性。健康診断で初めて高血圧を指摘され来院した。普段から味の濃い食べ物…
49 歳の男性。健康診断で初めて高血圧を指摘され来院した。普段から味の濃い食べ物を好み、塩分の摂りすぎを気にしている。減塩はしていない。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。身長172 cm、体重72 kg。体温36.4 ℃。脈拍68/分、整。血圧146/92mmHg。この患者の行動変容のステージに基づく指導で適切なのはどれか。
- ⑴ 「減塩しなければ脳出血になります」恐怖を与える説明は反発や回避を招きやすく、行動変容を促す指導として適切ではありません。
- ⑵ 「塩分の取りすぎが高血圧の原因です」高血圧と塩分の関係はすでに気にしており、知識の提供だけでは行動につながりにくいです。
- ⑶ 「味の濃い食べ物を摂るのを控えましょう」一方的な指示は関心期の患者の自発的な行動変容を促しにくいです。
- ⑷ 「どのようにしたら減塩できると思いますか」開かれた質問で本人の考えを引き出し、自ら方法を考えるよう促すのは関心期の指導として適切です。
- ⑸ 「その気になるまで減塩する必要はありません」放任は適切ではなく、行動変容に向けた支援を行うべきです。
解説
正解は⑷です。この患者は塩分の摂りすぎを気にしているものの、まだ減塩を始めておらず、行動変容ステージでは関心期に当たります。関心期では、変化の利点と障害を本人と一緒に整理し、本人が自分で方法を考えられるよう支援することが有効です。「どのようにしたら減塩できると思いますか」という開かれた質問は、本人の考えを引き出し、自己効力感を高めて準備期への移行を促します。脅しや一方的な指示は反発を招きやすく、放任も適切ではない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成