心不全の増悪予防のための生活習慣改善指導を遵守できておらず、入退院を繰り返してい…
心不全の増悪予防のための生活習慣改善指導を遵守できておらず、入退院を繰り返している患者本人から、「心臓が悪いとは知らなかった」との発言があった。適切な医師の返答はどれか。
- ⑴ 「これまでに何度も説明してきたはずです」患者を責める返答は信頼関係を損ない、行動変容につながりません。
- ⑵ 「左室駆出率が全周性に高度低下しています」専門用語を用いた説明では患者に理解されません。
- ⑶ 「ご家族に説明しますから、連れてきてください」本人に理解する能力がある場合、まず本人に説明すべきです。
- ⑷ 「一生懸命に治療しているのですが、病気の進行は仕方ありません。心臓が悪いのです」病気の進行を仕方ないとする説明は、生活習慣改善の動機づけを損ないます。
- ⑸ 「ご自分の病状についてどのように理解されているのか、わかる範囲で教えてください」患者の理解を確認し、それに合わせて説明することが適切です。
解説
正解は⑸です。入退院を繰り返しているにもかかわらず病気の理解が不十分な患者に対しては、まず患者自身が病状をどのように理解しているかを確認することが重要です。患者の理解の程度や解釈モデルを把握したうえで、それに合わせてわかりやすく説明し直すことで、治療への動機づけを高め、生活習慣改善指導の遵守につなげることができます。患者を責めたり、専門用語で説明したり、本人を飛ばして家族に説明したりする対応は不適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成