72 歳の男性。右眼の視力低下を主訴に来院した。2 年前に左眼が同様の症状となり…
72 歳の男性。右眼の視力低下を主訴に来院した。2 年前に左眼が同様の症状となり、手術を受けたという。視力は右0.5(矯正不能)、左1.0(矯正不能)。眼圧は右15mmHg、左14mmHg。右眼の細隙灯顕微鏡写真(別冊No. 4)を別に示す。両眼とも眼底に異常を認めない。右眼の疾患はどれか。
- ⑴ 内反症内反症は睫毛が角膜に当たる眼瞼の異常で、視力低下の主因としては考えにくいです。
- ⑵ 白内障緩徐な視力低下、正常眼圧、眼底正常、反対眼の手術歴から白内障が考えられます。
- ⑶ 円錐角膜円錐角膜は若年者に多く、角膜が菲薄化して突出する疾患です。
- ⑷ 急性緑内障発作急性緑内障発作では眼圧が著しく上昇し、眼痛や頭痛を伴いますが、本例の眼圧は正常です。
- ⑸ 原発開放隅角緑内障原発開放隅角緑内障では視神経乳頭陥凹の拡大などの眼底所見がみられますが、本例は正常です。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵です。高齢者が緩徐に進行する視力低下を訴え、矯正しても視力が改善せず、眼圧は正常で、眼底にも異常を認めません。2年前に反対眼も同様の症状で手術を受けていることから、加齢性白内障が考えられます。細隙灯顕微鏡写真は本文から確認できませんが、水晶体の混濁が想定されます。白内障は加齢に伴う水晶体蛋白の変性によって生じ、治療は混濁した水晶体を摘出して眼内レンズを挿入する手術です。左眼も白内障手術を受けたと考えられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成