5 歳の男児。発熱と耳痛を主訴に両親に連れられて来院した。2 日前から鼻水があっ…
5 歳の男児。発熱と耳痛を主訴に両親に連れられて来院した。2 日前から鼻水があった。昨日から左耳痛と発熱が出現したため外来受診した。体温37.5 ℃。左の鼓膜所見(別冊No. 2)を別に示す。適切な治療はどれか。
- ⑴ 耳洗浄耳漏がある場合の清拭に用いますが、急性中耳炎の治療の中心ではありません。
- ⑵ 耳管通気耳管機能障害の治療に用いる処置で、急性中耳炎の治療には用いません。
- ⑶ 抗菌薬投与中等症以上の急性中耳炎ではアモキシシリンなどの抗菌薬を投与します。
- ⑷ 鼓室形成術慢性中耳炎などに行う手術で、急性中耳炎には行いません。
- ⑸ 鼓膜チューブ挿入術反復性中耳炎や滲出性中耳炎で行う処置で、急性中耳炎の初期治療ではありません。
この問題は別冊の図版(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。幼児で、鼻汁に続いて耳痛と発熱が出現しており、鼓膜の発赤や膨隆を認める急性中耳炎と考えられます。小児急性中耳炎診療ガイドラインでは、年齢、耳痛、発熱、鼓膜所見(発赤、膨隆、耳漏)から重症度を判定し、軽症では抗菌薬を投与せず3日間経過観察も選択されますが、中等症以上ではアモキシシリンなどの抗菌薬を投与します。鼓膜の膨隆が著しい重症例では鼓膜切開も検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成