25 歳の男性。排尿時痛を主訴に来院した。昨日から強い排尿時痛と尿道口に膿性分泌…
25 歳の男性。排尿時痛を主訴に来院した。昨日から強い排尿時痛と尿道口に膿性分泌物を認めるため受診した。定期的に性交渉を行うパートナーがいる。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球1 ~4 /HPF、白血球100 以上/HPF。Gram染色の鏡検でGram 陰性双球菌を認める。この疾患で正しいのはどれか。
- ⑴ 潜伏期間は2 ~3 週間である。淋菌性尿道炎の潜伏期間は2〜7日程度です。1〜3週間程度はクラミジア性尿道炎の潜伏期間です。
- ⑵ パートナーの治療は不要である。再感染(ピンポン感染)を防ぐため、パートナーの検査と治療が必要です。
- ⑶ 1 回感染すると終生免疫を獲得する。淋菌感染では防御免疫は得られず、繰り返し感染します。
- ⑷ ニューキノロン系抗菌薬を投与する。淋菌はニューキノロン系への耐性率が高く、セフトリアキソンなどが推奨されます。
- ⑸ 確定診断には核酸増幅検査が用いられる。淋菌の確定診断には核酸増幅検査が感度・特異度ともに高く推奨され、クラミジアの同時検出も可能です。
解説
正解は⑸です。強い排尿時痛と膿性分泌物、Gram陰性双球菌から淋菌性尿道炎と考えられます。日本性感染症学会のガイドライン(2025年時点)では、淋菌の検出に核酸増幅検査が推奨され、クラミジアとの同時検査も行われます。潜伏期間は2〜7日と短く、感染しても免疫は獲得されず再感染します。ニューキノロン系への耐性率が高いため、セフトリアキソンの単回静注などが標準治療です。パートナーの検査と治療も必須です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-01.html)を加工して作成