40 歳の女性。帯下の増加を主訴に来院した。月経周期は30 日型、整、持続5 日…
40 歳の女性。帯下の増加を主訴に来院した。月経周期は30 日型、整、持続5 日間。1 か月前から新しいパートナーと2 人暮らし。身長160 cm、体重60 kg。体温36.2 ℃。脈拍72/分、整。内診で子宮は正常大、両側付属器に異常を認めない。腟鏡診で黄色泡沫状の帯下と腟壁の発赤とを認める。診断に有用な検査はどれか。
- ⑴ 血清TPHA梅毒の検査で、泡沫状帯下を呈するトリコモナス腟炎の診断には役立ちません。
- ⑵ 腟分泌物鏡検生食標本で運動する腟トリコモナス原虫を確認でき、診断に有用です。
- ⑶ コルポスコピー子宮頸部の前癌病変の評価に用いる検査で、腟炎の診断には用いません。
- ⑷ 腟壁擦過細胞診腫瘍性病変の評価に用いる検査で、トリコモナスの診断法として第一ではありません。
- ⑸ 腟分泌物Gram 染色細菌性腟症などの評価に用いますが、トリコモナス原虫の確認には生食鏡検が適します。
解説
正解は⑵です。新しいパートナーとの性交渉の後に、黄色泡沫状の帯下の増加と腟壁の発赤(いちご状子宮頸部がみられることもあります)がみられることから、性感染症であるトリコモナス腟炎が考えられます。診断には腟分泌物を生理食塩水に混ぜて顕微鏡で観察し、鞭毛を動かして運動する腟トリコモナス原虫を確認するのが簡便で有用です。治療はメトロニダゾールなどの内服で、パートナーも同時に治療します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成