30 歳の男性。排尿時痛と尿道からの膿性分泌物を主訴に来院した。5 日前に性交渉…
30 歳の男性。排尿時痛と尿道からの膿性分泌物を主訴に来院した。5 日前に性交渉を持ち、その後、痛みが生じるようになったという。尿所見:蛋白(-)、糖(-)、潜血(-)、沈渣に赤血球0 ~5 /HPF、白血球50~100/HPF を認める。分泌物のGram 染色でGram 陰性双球菌を認めた。この疾患で誤っているのはどれか。
- ⑴ 咽頭炎の原因となる。記述は正しいです。オーラルセックスで咽頭感染し、咽頭炎の原因となります。
- ⑵ パートナーの女性に感染する。記述は正しいです。性感染症でありパートナーへ感染するため、同時治療が必要です。
- ⑶ クラミジアとの混合感染がある。記述は正しいです。クラミジアとの混合感染が多く、同時に検査・治療を考えます。
- ⑷ 診断にはPCR 検査が有用である。記述は正しいです。核酸増幅法(PCR等)は感度が高く診断に有用です。
- ⑸ ニューキノロン系抗菌薬が第一選択薬である。これが誤りです。淋菌はキノロン耐性が多く、第一選択はセフトリアキソンです。
解説
正解は⑸です。性交渉後数日で発症した排尿時痛と膿性分泌物で、Gram陰性双球菌を認めることから淋菌性尿道炎です。淋菌はニューキノロン系やテトラサイクリン系への耐性が高率で、2026年時点の国内指針ではセフトリアキソン静注が第一選択とされています。淋菌は咽頭感染も起こし、クラミジアとの混合感染が2〜3割にみられるため、同時に検査します。核酸増幅検査(PCR)は診断に有用で、パートナーの治療も必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-01.html)を加工して作成