78 歳の男性。歩行のふらつきを主訴に娘に付き添われて来院した。20 年前から高…
78 歳の男性。歩行のふらつきを主訴に娘に付き添われて来院した。20 年前から高血圧症と変形性膝関節症で通院していた。徐々に足の力が弱くなり歩行が不安定になったため受診した。自宅で立ち上がり、手すりを利用して伝い歩きはできる。月1 回の通院以外はほとんど外出することはない。妻は5 年前に肺癌で死亡。現在は近隣に住む娘が週に3 回程度訪問し様子を確認している。基本的日常生活動作〈ADL〉評価のために行う質問はどれか。3 つ選べ。
- ⑴ 「掃除はお一人でできますか」掃除は手段的ADL(IADL)に当たります。
- ⑵ 「着替えはご自身でできますか」着替え(更衣)は基本的ADLの項目です。
- ⑶ 「手助けなしで食事ができますか」食事は基本的ADLの項目です。
- ⑷ 「ご自身で食事の用意をされていますか」食事の用意(調理)は手段的ADL(IADL)に当たります。
- ⑸ 「トイレを使うのに手助けは必要ですか」トイレ動作(排泄)は基本的ADLの項目です。
解説
正解は⑵と⑶と⑸です。基本的日常生活動作(BADL)は、食事、更衣(着替え)、排泄(トイレ動作)、入浴、移動、整容など、毎日の生活に不可欠な基本的な身の回りの動作で、Barthel指数などで評価します。一方、掃除や食事の用意(調理)、買い物、服薬管理、金銭管理、電話の使用、交通機関の利用などは手段的日常生活動作(IADL)で、Lawtonの尺度などで評価します。基本的ADLの評価には着替え、食事、トイレの使用に関する質問が適切です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp240424-01.html)を加工して作成