58歳の男性。職場で突然倒れ、居合わせた同僚が胸骨圧迫を行い、自動体外式除細動器…
58歳の男性。職場で突然倒れ、居合わせた同僚が胸骨圧迫を行い、自動体外式除細動器で電気ショックを受けて心拍が戻った。精密検査で冠動脈に狭窄はなく、心室細動の原因となる一時的な要因も見つからなかった。退院後の突然死を防ぐための治療として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心臓の負担を減らすため、仕事をやめて安静に過ごすよう伝えるにとどめる安静だけでは心室細動の再発による突然死を防げません。
- ⑵ 血液を固まりにくくする薬を飲み始める抗凝固薬は血栓の予防に使う薬で、心室細動の再発を防ぐものではありません。
- ⑶ 狭窄はないが、念のため冠動脈にステントを入れる冠動脈に狭窄がない人にステントを入れても、心室細動の再発は防げません。
- ⑷ 植込み型除細動器を体内に入れる原因の取り除けない心室細動から蘇生した人では、再び起こったときに自動で電気ショックを行う植込み型除細動器で突然死を防ぎます。
- ⑸ 心臓のペースメーカーを入れて、脈が遅くならないようにするペースメーカーは徐脈を治療する機器で、心室細動を止めることはできません。
解説
最も適切なのは、植込み型除細動器を体内に入れることです。心室細動は心臓が細かく震えて血液を送り出せなくなる致死的な不整脈で、ただちに電気ショックを行わなければ死に至ります。急性心筋梗塞や電解質の異常など、取り除ける一時的な原因がないのに心室細動を起こした人は、再発の危険が高いため、心室の頻拍や細動を感知して自動で電気ショックを行う植込み型除細動器を入れ、突然死を予防します。
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