58歳の女性。今朝、寝床で右を向いて寝返りを打った瞬間に、周りがぐるぐる回るめま…
58歳の女性。今朝、寝床で右を向いて寝返りを打った瞬間に、周りがぐるぐる回るめまいが起こり、30秒ほどでおさまった。その後も、起き上がるときや上を向いたときに同じめまいがくり返す。難聴や耳鳴りはなく、手足の麻痺や言葉のもつれもない。この病気が起こる仕組みとして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 内耳のリンパ液が増えて内耳がむくみ、難聴や耳鳴りとともにめまいが起こる内耳のリンパ液が増える病気では難聴や耳鳴りを伴い、めまいも数十分から数時間続きます。
- ⑵ 内耳から脳へ平衡の情報を伝える神経にウイルスの炎症が起こり、めまいが数日続く神経の炎症によるめまいは、頭を動かさなくても強いめまいが数日続く点で異なります。
- ⑶ 内耳の中ではがれた小さな石が、頭を動かすと半規管の中を動いてめまいを起こす頭の向きを変えたときに数十秒の回転性めまいがくり返し、難聴や神経症状がないのは、良性発作性頭位めまい症の特徴です。
- ⑷ 脳の後ろの部分の血管が詰まり、平衡をつかさどる小脳の働きが損なわれた手足の麻痺や言葉のもつれなどの神経症状はなく、頭の位置で短時間起こるめまいは脳梗塞の特徴ではありません。
- ⑸ 急に立ち上がったときに血圧が下がり、脳の血流が一時的に減ってふらつく起立時の血圧低下ではふらつきや目の前が暗くなる感じが主で、寝返りで起こる回転性めまいとは異なります。
解説
最も適切なのは、内耳の中ではがれた小さな石が、頭を動かすと半規管の中を動いてめまいを起こすという仕組みです。これは良性発作性頭位めまい症で、めまいの原因として最も多い病気です。内耳の耳石器から離れた耳石のかけらが半規管に入り込み、頭の向きを変えると移動してリンパ液の流れを起こし、回転性のめまいが数十秒続きます。難聴や耳鳴りを伴わないことが特徴で、頭を決まった順に動かして耳石を戻す治療が行われます。
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