16歳の女子。1年前からダイエットを始め、身長158 cmで体重が52 kgから…
16歳の女子。1年前からダイエットを始め、身長158 cmで体重が52 kgから38 kgに減った。半年前から月経がない。本人は「まだ太っている」と言い、食事量を極端に減らして毎日長時間走っている。徐脈と低体温があり、体のほかの病気は見つからない。この病態として最も考えられるのはどれか。
- ⑴ やせているのに体重が増えることを強く恐れ、食べる量を自分で制限している状態著しいやせ、体重増加への強い恐れ、体型の認識のゆがみ、無月経は、神経性やせ症の特徴です。
- ⑵ 甲状腺ホルモンが過剰になり、食べても体重が減り続けている状態甲状腺の働きが強まると頻脈になり、この女子の徐脈や低体温とは合いません。
- ⑶ 気分が落ち込んで食欲がなくなり、体重が自然に減ってしまった状態自分から食事を制限し、運動で体重を減らそうとする点は、食欲の低下とは異なります。
- ⑷ 腸から栄養を吸収する働きが落ち、食べても体に取り込まれない状態本人が食事を自分で制限しており、吸収の障害では体重への恐れや体型の認識のゆがみは説明できません。
- ⑸ 大量に食べたあとに自分で吐くことをくり返し、体重は標準の範囲にほぼ保たれている状態体重がほぼ正常に保たれる過食と嘔吐のくり返しは、この女子の著しいやせとは合いません。
解説
最も考えられるのは、やせているのに体重が増えることを強く恐れ、食べる量を自分で制限している神経性やせ症です。思春期の女子に多く、明らかにやせていても「まだ太っている」と感じる体型の認識のゆがみ、極端な食事制限や過剰な運動が特徴です。低栄養のため月経が止まり、徐脈、低体温、低血圧などが現れます。重くなると不整脈や電解質の異常で命に関わることがあり、心と体の両面からの治療が必要です。
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