52歳の男性。上腕が太く、腕周りが40 cmある。外来で、看護師が標準の幅のカフ…
52歳の男性。上腕が太く、腕周りが40 cmある。外来で、看護師が標準の幅のカフを使って血圧を測ったところ、168/98 mmHgであった。指導医は「カフの大きさが腕に合っていないので、測り直しなさい」と助言した。腕に比べて幅の狭いカフで測ったときの測定値の特徴として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 測るたびに値が大きくばらつくが、平均すると実際の血圧に一致するカフの大きさの不一致は、ばらつきではなく一定方向のずれを生みます。
- ⑵ 収縮期の値が下がり、拡張期の値は実際の血圧と同じになる幅の狭いカフでは収縮期も拡張期も高めに出ます。
- ⑶ 脈の音が聞こえにくくなり、収縮期と拡張期の差が実際より大きく出る幅の狭いカフでは収縮期も拡張期も高めに出ます。差が広がることが特徴なのではありません。
- ⑷ 太い腕では血圧計の電池が早く減り、表示が出なくなることが多い電池の消耗は腕の太さと関係がなく、測定値の偏りの説明になりません。
- ⑸ 実際の血圧より高い値が、くり返し同じ方向に出やすい腕に比べて幅の狭いカフでは、動脈を押しつぶすのに余分な圧が必要になり、実際より高い値が一定の方向に出ます。
解説
最も適切なのは、実際の血圧より高い値がくり返し同じ方向に出やすいという特徴です。カフの幅が腕の太さに比べて狭いと、腕の深い所にある動脈を押しつぶすのに余分な圧が必要になり、測定値は実際より高くなります。これは測るたびに起こる一定方向のずれで、くり返し測って平均しても取り除けない系統的な誤差です。正確に測るには、腕の太さに合った幅のカフを選ぶ必要があります。
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