検査室で、血清ナトリウム濃度が140 mEq/Lと分かっている管理用の試料を、あ…
検査室で、血清ナトリウム濃度が140 mEq/Lと分かっている管理用の試料を、ある測定機器で10回続けて測った。結果はいずれも146〜147 mEq/Lの範囲に収まった。この機器の測定についての評価として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 繰り返したときのばらつきが大きく、偶然による誤差が目立っている。10回の値は146〜147 mEq/Lに収まっており、ばらつきは小さいといえます。
- ⑵ 10回の平均が真の値に近く、正確さも再現性も十分に保たれている。平均は約146 mEq/Lで、真の値の140 mEq/Lから大きく外れています。
- ⑶ 測定値が基準範囲の中にあるので、測定の精度に問題はない。測定の良し悪しは、既知の値との一致とばらつきで判断します。基準範囲に入るかとは別の問題です。
- ⑷ 測った回数を100回に増やせば、真の値からのずれは自然に消える。回数を増やして減らせるのは偶然の誤差で、一定方向のずれは減りません。機器の校正が必要です。
- ⑸ 値のばらつきは小さいが、真の値から一定の方向にずれている。値がまとまっているので再現性は高い一方、すべてが真の値より高く、系統的な誤差があります。
解説
繰り返したときのばらつきは小さいが、真の値から一定の方向にずれている、という評価が最も適切です。測定の良さには、何度測っても値がそろう再現性と、真の値に近い正確さの2つの面があります。この機器は値がまとまっていて再現性は高いものの、すべて真の値より約6 mEq/L高く、系統的な誤差があります。測る回数を増やしても解消しないため、機器の校正を行います。
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