54歳の男性。肥満と2型糖尿病で通院している。半年かけて食事を見直し、体重を6 …
54歳の男性。肥満と2型糖尿病で通院している。半年かけて食事を見直し、体重を6 kg減らしていたが、年末年始の会食が続いて2 kg戻ってしまった。男性は「やっぱり自分には無理だった。もうやめようかと思う」と落ち込んでいる。医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 一時的な逆戻りはよくあることと伝え、半年の成果を認めて、再開の方法を一緒に考える行動変容の過程で一時的に元に戻ることは珍しくありません。これまでの成功を認めて自信を支え、再開を後押しすることが大切です。
- ⑵ 2 kg戻ったのは意志が弱いためだと指摘し、次の受診までに元の体重に戻すよう強く求める失敗を責めると自信をさらに失わせ、取り組みをやめるきっかけになりやすくなります。
- ⑶ 本人がやめたいと言っているので、体重の話題は今後の受診では取り上げないことにする本人の迷いを受け止めずに話題を避けると、改善の機会を失います。
- ⑷ 食事の見直しは効果がなかったと判断し、今後は薬を増やすことで血糖を下げると伝える6 kg減らせたことは成果で、生活習慣の改善をやめる理由にはなりません。
- ⑸ 年末年始は誰でも太るので気にしなくてよいと伝え、これからの取り組みについては話さない気持ちを軽くする言葉だけで終えると、再開に向けた具体的な支援になりません。
解説
最も適切なのは、一時的な逆戻りはよくあることと伝え、これまでの成果を認めて再開の方法を一緒に考える対応です。生活習慣を変える過程では、行事や生活の変化をきっかけに一時的に元に戻ることがよくあります。大切なのは、逆戻りを失敗と決めつけず、半年で6 kg減らせたという成功体験を思い出してもらい、自信を支えることです。責める、薬だけに切り替える、話題を避けるといった対応は、取り組みを続ける意欲を損ないます。
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