70歳の女性。両膝の変形性膝関節症で、痛みのため外出が減ってきた。医師は、運動療…
70歳の女性。両膝の変形性膝関節症で、痛みのため外出が減ってきた。医師は、運動療法と鎮痛薬を続ける方法と、人工膝関節置換術を受ける方法の2つを考えている。どちらも医学的に妥当な選択肢である。治療を決めるための医師の話の進め方として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 2つの方法の利点と負担を示し、女性が生活で大切にしたいことを聞いて一緒に決めるどちらも妥当な場合は、選択肢ごとの利点と負担を伝え、患者の価値観を確かめながら一緒に決める共同意思決定が適しています。
- ⑵ 2つの方法を説明する資料を渡し、どちらにするかを女性がひとりで決めて連絡するよう伝える情報を渡すだけで判断をすべて任せると、患者の価値観をふまえた話し合いになりません。
- ⑶ 手術の合併症の頻度を詳しい数値で一覧にして示し、質問は受けずに説明を終える数値を一方的に伝えるだけでは、患者の理解や希望を確かめられず、話し合いになりません。
- ⑷ 女性の娘に連絡し、本人には説明せずに娘の考えで治療法を選んでもらうよう依頼する判断能力のある本人を除いて家族に決めてもらうことは、自己決定を尊重していません。
- ⑸ 医師が手術の方がよいと判断したので、保存的な方法には触れずに手術の日程を決める妥当な選択肢が複数あるのに一方だけを示すと、患者が自分に合った方法を選ぶ機会を奪ってしまいます。
解説
最も適切なのは、2つの方法の利点と負担を示し、女性が生活で大切にしたいことを聞いて一緒に決める進め方です。医学的に妥当な選択肢が複数あるときは、医師が情報を提供し、患者が自分の価値観や希望を伝え、両者で治療法を決める共同意思決定が勧められます。たとえば、旅行に行けるようになりたい、入院は避けたいといった希望によって、適した方法は変わります。医師だけで決める、患者ひとりに任せる、家族に決めさせるといった方法は、いずれも不適切です。
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