有名なスポーツ選手が骨折で入院したことが病院内で話題になった。整形外科の病棟とは…
有名なスポーツ選手が骨折で入院したことが病院内で話題になった。整形外科の病棟とは関係のない内科で研修している研修医が、「どんな手術だったのか見てみたい」と電子カルテでこの患者の記録を開こうとしている。指導医の助言として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 指導医の利用者番号で開けば研修医の記録は残らないので、指導医の番号を使うよう伝える他人の利用者番号を使うことは不正な利用で、責任の所在もあいまいにします。
- ⑵ 院内の医師であれば誰でも閲覧できる設定なので、気にせず開いてよいと伝える閲覧できる設定になっていることと、閲覧してよいことは別です。閲覧の記録も残ります。
- ⑶ 同じ病院の患者なので、整形外科の担当医に口頭で手術の内容を聞くよう伝える口頭で聞いても、診療に関係のない目的で患者の情報を得ることに変わりはありません。
- ⑷ 診療に関わっていない患者の記録を開くことは目的外の閲覧にあたるので、開かないよう伝える電子カルテの閲覧は診療に必要な範囲に限られます。担当でない患者の記録を興味から見ることは、守秘義務と個人情報保護の観点から許されません。
- ⑸ 画面で見て印刷や持ち出しをしなければ問題ないので、短時間で済ませるよう伝える印刷しなくても、診療に関係のない閲覧そのものが目的外の利用にあたります。
解説
最も適切なのは、診療に関わっていない患者の記録を開くことは目的外の閲覧にあたると伝え、開かないよう助言することです。医師には守秘義務があり、患者の診療情報は診療に必要な範囲でのみ扱います。電子カルテには誰がいつどの記録を見たかが残り、興味本位の閲覧は処分の対象にもなります。画面で見るだけでも、口頭で聞いても、他人の番号を使っても、目的外の利用である点は同じです。
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