研修医が、救急外来で経験した珍しい症例について「勉強になった」と感じ、患者の氏名…
研修医が、救急外来で経験した珍しい症例について「勉強になった」と感じ、患者の氏名を伏せたうえで、受診した日と年齢、症状の経過を自分のSNSに投稿しようとしている。指導医の助言として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 投稿の公開範囲を親しい友人に限定すれば問題は生じないので、設定を変えるよう助言する。公開範囲を絞っても、投稿は複製されて広がりえます。患者の同意なく診療の情報を発信する点は同じです。
- ⑵ 患者が退院して時間がたってから投稿すれば特定されにくいので、半年待つよう助言する。時間をおいても、経過や特徴から特定される可能性は残ります。投稿の可否は変わりません。
- ⑶ 氏名を書いていなければ個人情報にはあたらないので、そのまま投稿してよいと助言する。ほかの情報と組み合わせて本人が分かれば個人情報にあたります。氏名を伏せるだけでは足りません。
- ⑷ 氏名を伏せても日付や年齢、経過から本人や家族が特定されうるので、投稿しないよう助言する。珍しい症例は、氏名がなくても周囲の人には分かってしまいます。私的なSNSへの投稿は守秘義務に反します。
- ⑸ 教育的な目的があれば守秘義務は免除されるので、医学生向けの解説を加えて投稿するよう助言する。教育目的でも、患者の同意や匿名化の手続きを経ずに情報を出すことは許されません。
解説
本人が特定されうるので投稿しないよう助言するのが適切です。医師には診療で知った患者の秘密を漏らさない義務があります。氏名を伏せても、受診日や年齢、珍しい経過などを組み合わせれば、本人や家族、周囲の人には誰のことか分かってしまいます。私的なSNSは公開範囲を絞っても投稿が広がる恐れがあります。症例を学びとして共有するなら、学会や院内の勉強会で、匿名化と必要な手続きを経て行います。
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