診療所に50歳代の女性が来て、「同居している父が足腰が弱って来られない。いつも飲…
診療所に50歳代の女性が来て、「同居している父が足腰が弱って来られない。いつも飲んでいる血圧の薬がなくなりそうなので、この診療所で処方箋を出してほしい」と話した。父はこの診療所を一度も受診したことがない。医師の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 本人を診察しないまま処方箋は出せないと説明し、父の受診か往診を提案する医師法は、医師が自ら診察しないで治療をしたり処方箋を交付したりすることを禁じています。診察の機会を設けることが必要です。
- ⑵ 娘の話から父の症状を推定し、これまで飲んでいた薬と同じ内容の処方箋を娘に交付する自ら診察せずに処方箋を交付することは、医師法の無診察治療の禁止に反します。
- ⑶ 来院した娘を患者として診察し、娘の名前で血圧の薬の処方箋を発行して父に渡してもらう他人の名義で処方箋を出すことは虚偽の記載にあたり、許されません。
- ⑷ 娘から聞いた内容を診療録に記載したうえで、1週間分に限って処方箋を交付する診療録に記載しても、日数を短くしても、本人を診察していないことに変わりはありません。
- ⑸ 近くの薬局に電話し、処方箋がなくても今回は同じ薬を父に渡すよう依頼する処方箋が必要な医薬品を処方箋なしで渡すことは認められていません。
解説
最も適切なのは、本人を診察しないまま処方箋は出せないと説明し、受診か往診を提案する対応です。医師法は、医師が自ら診察しないで治療をし、処方箋を交付することを禁じています。この父はこの診療所を受診したことがなく、医師は病状を把握していません。家族の話だけで処方箋を出す、日数を短くして出す、処方箋なしで薬を渡してもらう、娘の名義を使う、といった方法はどれも認められません。足腰が弱っているなら往診も選択肢になります。
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