32歳の女性。2週前から、ときどき脈が1拍飛ぶような感じがあり受診した。胸痛や息…
32歳の女性。2週前から、ときどき脈が1拍飛ぶような感じがあり受診した。胸痛や息切れ、失神はない。コーヒーを1日5杯飲み、最近は睡眠不足が続いている。心臓の診察に異常はなく、心電図で、ときどき早く出る心拍がみられるが、それ以外の波形は正常である。心エコーでも異常はない。この女性への対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 心臓の電気の通り道に余分な道があると説明し、カテーテルで焼き切る治療を予定する。心電図は期外収縮以外は正常で、余分な伝導路を示す所見はありません。
- ⑵ 突然死の危険が高い不整脈と説明し、植込み型の除細動器を入れる準備を始める。心疾患のない人の単発の期外収縮に、除細動器の植込みは必要ありません。
- ⑶ 血栓ができやすい状態と説明し、脳梗塞を防ぐために抗凝固薬を飲み始める。心房細動ではなく、血栓の危険を高める状態ではありません。抗凝固薬は出血の害だけが残ります。
- ⑷ 心臓に病気のない人にもみられるものと説明し、カフェインを控え睡眠をとるよう勧める。器質的な心疾患がない単発の期外収縮は多くが良性で、誘因を減らして経過を見ます。
- ⑸ 心臓を動かす電気が止まりかけていると説明し、ペースメーカーを植え込む。徐脈や伝導の途絶を示す所見はなく、ペースメーカーの適応はありません。
解説
心臓に病気のない人にもみられるものと説明し、カフェインを控えて睡眠をとるよう勧めるのが適切です。脈が飛ぶ感じは期外収縮によるものが多く、心エコーなどで心臓に器質的な病気がなく、単発で出るだけであれば、多くは治療の必要がありません。カフェイン、睡眠不足、疲労、飲酒などが誘因となるため、生活を整えると減ることがあります。症状が強い場合や、ほかの不整脈を伴う場合は改めて評価します。
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