55歳の男性。半年前に胆嚢の手術を受け、経過は良好である。外来で男性から「手術の…
55歳の男性。半年前に胆嚢の手術を受け、経過は良好である。外来で男性から「手術のときの記録や検査の結果がどう書かれているのか、自分のカルテを見てみたい」と申し出があった。担当医の対応として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 弁護士を通じて正式な証拠保全の手続きをとれば見せられると説明し、窓口を紹介する。本人の開示請求に裁判上の手続きは必要ありません。病院の開示の手続きで対応します。
- ⑵ 開示の理由を詳しく尋ね、医療への不満がないと確かめられた場合に限って見せる。開示の求めに理由は要りません。不満の有無を条件にして開示を制限するのは不適切です。
- ⑶ 診療録は医師が作成した病院の文書なので、患者本人であっても見せられないと伝える。診療録は病院が管理しますが、患者本人には原則として開示を求める権利があります。
- ⑷ 記載に誤解を招く表現がないか確かめるため、内容を書き直してから開示の準備をする。診療録をあとから書き換えることは改ざんにあたります。記載されたまま開示します。
- ⑸ 病院の定める手続きに沿って開示に応じ、内容に分かりにくい点があれば説明する。患者は自分の診療情報について開示を求めることができ、医師は原則としてそれに応じます。
解説
病院の手続きに沿って開示に応じ、分かりにくい点を説明するのが適切です。患者には、自分の受けた医療について情報を得る権利があり、診療録の開示を求めることができます。医師や病院は、本人や第三者に重大な害が及ぶような例外を除いて、原則として開示に応じます。開示の理由を問いただしたり、不満がないことを条件にしたりする必要はありません。開示の前に記載を書き直すことは改ざんにあたり、許されません。
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