48歳の女性。2年前から、冷たい水に触れると手の指が白くなり、その後紫色から赤色…
48歳の女性。2年前から、冷たい水に触れると手の指が白くなり、その後紫色から赤色に変わる。最近は指の皮膚が硬く張って、指を曲げにくくなり、顔の皮膚もつっぱる感じがある。指先に小さな潰瘍ができている。最も考えられるのはどれか。
- ⑴ 筋肉に炎症が起き、太ももや腕の力が入りにくくなる多発性筋炎筋炎では近位の筋力低下が中心で、皮膚が硬くなる変化は特徴ではありません。
- ⑵ 顔に蝶の形の赤い発疹が出る全身性エリテマトーデス全身性エリテマトーデスでは発疹や関節炎、腎炎などがみられ、皮膚が硬くなるのは典型ではありません。
- ⑶ 口と目が乾いて唾液と涙が出にくくなる病気乾燥症状が中心の病気で、指の皮膚の硬化と指先の潰瘍は説明できません。
- ⑷ 両手の指の関節が左右対称に腫れる関節リウマチ関節リウマチでは関節の腫れと朝のこわばりが中心で、皮膚が硬くなる変化は起こりません。
- ⑸ 皮膚や内臓が硬くなる全身性強皮症寒さで指の色が変わる症状に続いて、指から皮膚が硬くなっていくのは全身性強皮症の特徴です。
解説
皮膚や内臓の組織が硬くなっていく全身性強皮症が最も考えられます。寒さや緊張で指の血管が縮み、指が白から紫、赤へと色を変える現象(レイノー現象)が早くから現れ、続いて指先から皮膚が硬く張っていきます。指先の血流が悪くなって潰瘍ができることもあります。肺や消化管、腎臓などの内臓にも線維化が及ぶことがあるため、全身の評価が必要です。
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