24歳の女性。2か月前から微熱と両手の関節の痛みがある。日光に当たると顔に赤い発…
24歳の女性。2か月前から微熱と両手の関節の痛みがある。日光に当たると顔に赤い発疹が出やすく、鼻の付け根から両頬にかけて蝶が羽を広げたような紅斑がある。口の中に痛みのない潰瘍がある。尿たんぱく陽性で、白血球と血小板が減っている。診断を進めるうえで、この病気に特に関係の深い検査として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 抗ストレプトリジンO抗体を測り、溶連菌の感染を調べる。溶連菌感染の後に起こる病気の検査で、日光過敏や口の潰瘍は説明できません。
- ⑵ 二本鎖DNAに対する抗体と、血清の補体の値を調べる。全身性エリテマトーデスでは抗二本鎖DNA抗体が陽性となり、病気の勢いが強いと補体が下がります。
- ⑶ 好中球の細胞質に対する抗体を調べ、血管の炎症を探す。血管炎の検査で、蝶形紅斑や日光過敏を伴う病気とは別の病気を対象にします。
- ⑷ 甲状腺ペルオキシダーゼに対する抗体の有無を調べる。橋本病などの甲状腺の自己免疫疾患の検査で、この病像の中心ではありません。
- ⑸ 環状シトルリン化ペプチドに対する抗体の値を調べる。この抗体は関節リウマチに特異的で、蝶形紅斑や血球減少を伴うこの病像には合いません。
解説
二本鎖DNAに対する抗体と、血清の補体の値を調べるのが最も適切です。若い女性に、発熱、関節痛、日光過敏、蝶の形の頬の紅斑、口の潰瘍、尿たんぱく、血球の減少がそろえば、全身性エリテマトーデスを考えます。抗核抗体はほぼ全例で陽性になり、抗二本鎖DNA抗体は特異性が高く、病気の勢いと連動します。補体は免疫複合体で消費されて下がり、活動性の目安になります。
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