22歳の男性。サッカーの練習のあとから左膝が腫れて、曲げにくくなった。仰臥位で膝…
22歳の男性。サッカーの練習のあとから左膝が腫れて、曲げにくくなった。仰臥位で膝を伸ばしてもらい、研修医が膝蓋骨の上の方を手のひらで押さえて、膝蓋骨を指で上から下へ押すと、膝蓋骨が沈んで大腿骨に当たり、離すと浮き上がってくる。この所見が示すこととして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 膝の関節内に液体がたまっている。関節内に液体がたまると膝蓋骨が浮いた状態になり、押すと沈んで骨に当たり、離すと浮き上がります。
- ⑵ 膝の皮膚の下にある袋に炎症が起き、膝の前が腫れている。皮膚の下の滑液包の腫れは膝蓋骨の前で浅く、膝蓋骨を押しても浮き沈みは起こりません。
- ⑶ 膝の前十字靱帯が切れて、すねの骨が前にずれる。前十字靱帯の損傷は、すねの骨を前に引き出して動く量で調べます。膝蓋骨の浮き沈みとは別の所見です。
- ⑷ 膝蓋骨が外側へ外れやすくなっている。膝蓋骨の脱臼のしやすさは、膝蓋骨を外へ押したときの不安感で調べます。
- ⑸ 膝の内側の靱帯が伸びて、膝が外側に曲がる。内側の靱帯の損傷は、膝に外から力を加えて開き具合で調べます。
解説
膝の関節の中に液体が多くたまっていることを示します。関節内に関節液や血液が多くたまると、膝蓋骨が液体に浮いた状態になります。膝蓋骨の上の袋を押さえて液体を集め、膝蓋骨を押すと、沈んで大腿骨に当たり、離すと浮き上がってきます。これを膝蓋跳動といいます。運動の後に急に腫れた場合は、関節内の出血を考え、靱帯や半月板の損傷を調べます。
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