ある病院で、入院患者の転倒が多いことが問題になった。医療安全の委員会が原因を分析…
ある病院で、入院患者の転倒が多いことが問題になった。医療安全の委員会が原因を分析し、夜間のトイレ誘導の強化とベッドの高さの見直しを全病棟で始めた。対策を始めて3か月がたった。委員会が次に行うこととして最も適切なのはどれか。
- ⑴ 転倒した患者を担当していた看護師を集めて、個人の注意不足を指導する。転倒は仕組みの問題として扱います。個人の責任を問うだけでは再発は防げません。
- ⑵ 新しい対策を考えるため、これまでの対策を中止して一からやり直す。効果を評価しないまま中止すると、有効だった対策まで失うことになります。
- ⑶ 他の病院で効果があった別の対策を、評価をせずにさらに追加する。現在の対策の効果を確かめないまま対策を重ねると、何が効いたのかが分からなくなります。
- ⑷ 対策はすでに全病棟で始めたので、委員会としての活動はここで終える。対策の効果を確かめずに終えると、効いていない対策が続いたり、新たな問題を見逃したりします。
- ⑸ 対策の前後で転倒の件数や起こり方を比べ、効果を確かめて対策を見直す。計画し実行した後は、結果を測って評価し、改善につなげます。この循環を回すことで医療の質が高まります。
解説
対策の前後で転倒の件数や起こり方を比べ、効果を確かめて対策を見直すのが最も適切です。医療の質の改善は、計画を立て、実行し、結果を評価して、改善するという循環をくり返して進めます。対策を始めただけで終えたり、評価せずに別の対策を重ねたりすると、何が効いたのかが分からなくなります。また転倒は個人の注意不足ではなく、仕組みの問題として扱い、組織で取り組みます。
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