ある病院で、大腿骨頸部骨折の手術を受ける患者に、入院から退院までに行う検査、処置…
ある病院で、大腿骨頸部骨折の手術を受ける患者に、入院から退院までに行う検査、処置、リハビリテーション、説明の内容を日ごとに並べた標準的な計画表を導入した。この計画表を導入することで期待される効果として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 入院費用の支払い方式が、出来高払いから包括払いに切り替わる。支払い方式は診療報酬の制度で決まるもので、計画表の導入によって変わるものではありません。
- ⑵ 患者の病状が変わっても、計画表の予定どおりに退院日が確定する。病状が予定から外れた場合は変動として記録し、計画を見直して個別に対応します。
- ⑶ 手術を行うかどうかの判断の根拠が、研究論文の水準で示される。治療適応の根拠を示すのは診療ガイドラインの役割で、日ごとの計画表の目的とは異なります。
- ⑷ 病院の医療事故を第三者機関へ報告する手順が法律で定められる。事故の報告制度は法令や院内規程で定めるもので、診療計画表とは別の仕組みです。
- ⑸ 職種の間で治療の流れを共有でき、ケアの内容のばらつきが減る。クリニカルパスは診療の手順を標準化して職種間で共有し、医療の質をそろえるための道具です。
解説
職種の間で治療の流れを共有し、ケアのばらつきを減らせることが期待される効果です。このような計画表をクリニカルパスといい、医師、看護師、リハビリテーション職などが同じ予定を見ながら動けるため、抜けや重複が減り、患者にも見通しを示せます。予定から外れた経過は変動として記録し、その分析が計画の改善につながります。病状に応じて個別に修正することも前提です。
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