研修医が、心房細動のある85歳の女性に抗凝固薬を始めるべきかどうかを、根拠に基づ…
研修医が、心房細動のある85歳の女性に抗凝固薬を始めるべきかどうかを、根拠に基づく医療の手順に沿って判断しようとしている。最初に行う手順として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 集めた論文の研究デザインや偏りを確かめ、結果がどこまで信頼できるか吟味する。批判的吟味は、情報を集めた後に行う段階です。最初の手順ではありません。
- ⑵ 診療ガイドラインや文献データベースで、高齢者の抗凝固療法の論文を検索する。情報の検索は疑問を定式化した後の段階です。疑問が定まらないまま探すと必要な情報にたどり着けません。
- ⑶ 得られた根拠を患者の価値観や生活状況と合わせて検討し、治療方針を話し合う。根拠を患者に適用するのは、疑問の定式化・検索・吟味を経た後の段階です。
- ⑷ 患者の特徴、検討する治療、比べる対象、知りたい結果を整理して疑問を形にする。根拠に基づく医療では、まず患者の臨床上の疑問を答えられる形に定式化します。これが検索や吟味の出発点になります。
- ⑸ 治療を始めた後の出血や脳梗塞の有無を追い、行った判断の妥当性を振り返る。実践の評価は手順の最後に行う段階です。判断を始める時点で行うことではありません。
解説
患者・治療・比較対象・結果を整理して疑問を形にするのが最初の手順です。根拠に基づく医療は、疑問の定式化、情報の検索、情報の批判的吟味、患者への適用、実践の評価という順に進めます。疑問を答えられる形にしておくことで、必要な文献を効率よく探せます。選択肢の検索、吟味、適用、評価はいずれも正しい手順ですが、定式化の後に行う段階です。
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