64歳の男性。広い範囲の急性心筋梗塞で入院した。入院後、血圧が80/50 mmH…
64歳の男性。広い範囲の急性心筋梗塞で入院した。入院後、血圧が80/50 mmHgまで下がり、脈拍は110/分となった。手足は冷たく湿っており、意識はややぼんやりしている。両肺に水泡音を聴取し、尿量は1時間に10 mL程度に減っている。この状態について正しいのはどれか。3つ選べ。
- ⑴ 血圧を上げるため、肺の音にかかわらず大量の輸液を急速に行う。肺のうっ血がある状態で大量の輸液を行うと、肺水腫を悪化させます。
- ⑵ 末梢の血管が広がって抵抗が下がっているため、手足は温かくなる。心原性ショックでは末梢の血管が縮み、手足は冷たく湿ります。
- ⑶ 心臓のポンプの働きが大きく落ち、全身の臓器への血流が不足している。心拍出量の著しい低下による心原性ショックで、臓器の血流が足りなくなっています。
- ⑷ 尿量の減少や意識の変化は、臓器への血流が不足しているしるしである。腎臓や脳への血流の不足が、尿量の減少や意識の変化として現れます。
- ⑸ 強心薬などで心臓の働きを支え、必要なら機械による循環の補助を行う。強心薬や昇圧薬、機械的な補助循環で循環を支え、閉塞した冠動脈の再灌流を急ぎます。
解説
心臓のポンプの働きが大きく落ちて臓器への血流が不足していること、尿量の減少や意識の変化がその表れであること、強心薬や機械的な補助で循環を支えることが正しい内容です。心原性ショックは、広範囲の心筋梗塞などで心拍出量が大きく下がった状態で、末梢の血管は縮み、手足は冷たく湿ります。肺のうっ血を伴うことが多く、大量の輸液は避けます。閉塞した冠動脈の再灌流を急ぐことも重要です。
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