8か月の女児。昨日から下痢と嘔吐が続き、哺乳量が減った。母親は「大人なら1日くら…
8か月の女児。昨日から下痢と嘔吐が続き、哺乳量が減った。母親は「大人なら1日くらい食べなくても平気なのに、この子は急にぐったりしてきた」と心配している。乳児が成人に比べて脱水になりやすい理由として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 体重あたりの水の出入りが多く、腎臓で尿を濃くする力も未熟である。乳児は体重あたりの必要水分量と不感蒸泄が多く、尿の濃縮力も弱いため、水分を失うとすぐに脱水になります。
- ⑵ 抗利尿ホルモンが生後1年まで作られず、尿を減らす仕組みがない。抗利尿ホルモンは乳児でも分泌されます。腎臓の反応が未熟なことが問題です。
- ⑶ 体に占める水分の割合が成人より少なく、もともとの蓄えが乏しい。乳児の体に占める水分の割合は成人より多く、少ないことが理由ではありません。
- ⑷ 汗腺の数が成人の数倍あり、体温を下げるために大量の汗をかく。乳児の汗腺の働きはまだ十分ではなく、汗の量が多いことが主な理由ではありません。
- ⑸ のどの渇きを感じる中枢が働かず、水を欲しがることがない。乳児も渇きは感じますが、自分で水分をとれず、周りの大人に頼ることが問題になります。
解説
体重あたりの水の出入りが多く、腎臓で尿を濃くする力も未熟であることが理由です。乳児は体に占める水分の割合が大きく、なかでも細胞外液が多く、体重あたりの必要水分量や皮膚と呼吸から失われる水分も成人より多くなります。さらに腎臓の濃縮力が弱く、自分で水を飲むこともできません。そのため下痢や嘔吐が続くと短時間で脱水になり、早めの水分補給と受診が必要です。
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