8歳の男児。自宅で遊んでいたところ、突然右の鼻から出血したため、母親が連れて受診…
8歳の男児。自宅で遊んでいたところ、突然右の鼻から出血したため、母親が連れて受診した。顔色は良好で、出血は少量ずつ続いている。外傷やほかの部位の出血はない。まず行う止血の方法として最も適切なのはどれか。
- ⑴ 頭を後ろに反らせて上を向かせ、眉間を冷やして血管を縮める。上を向くと血がのどへ流れ込み、出血量も分かりにくくなります。圧迫の代わりにはなりません。
- ⑵ 仰向けに寝かせ、首の後ろを軽くたたいて出血が止まるのを待つ。仰向けでは血がのどに流れて飲み込み、吐き気の原因になります。首をたたいても止血の効果はありません。
- ⑶ 鼻の奥まで丸めたガーゼを詰め、上を向いた姿勢で安静を保つ。まずは鼻の入り口近くを外から圧迫するのが基本です。上を向く姿勢も血を飲み込む原因になります。
- ⑷ 座らせて軽く前かがみにし、小鼻を指でつまんで10分ほど圧迫する。小児の鼻出血の多くは鼻中隔前方からの出血で、小鼻をつまんで圧迫すると止血できます。前かがみで血を飲み込みません。
- ⑸ 鼻を強くかんで中の血の塊を出し、出血の部位を確かめる。強く鼻をかむと固まりかけた部分がはがれ、出血がかえって続きます。
解説
座らせて軽く前かがみにし、小鼻をつまんで10分ほど圧迫するのが最も適切です。小児の鼻出血の多くは鼻中隔の前方にある血管の集まった部位から起こり、外から鼻翼を押さえることで止血できます。前かがみにすると血をのどに流し込まず、出血量も確かめられます。仰向けや上を向く姿勢は血を飲み込んで吐き気の原因になり、強く鼻をかむと出血が続きます。
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