現時点での保健師からA さんへの提案として、最も適切なのはどれか。
次の文を読み44〜46 の問いに答えよ。A さん(35 歳、会社員、初産婦)は妊娠8週で母子健康手帳の交付を受けるために市役所を訪れた。地区担当保健師が面接したところ、A さんは5年前にうつ病で通院していたが、その後症状が軽快し、現在は通院していないことがわかった。A さんは「実家から引っ越してきたばかりで近所に知り合いがいないため不安です。夫は仕事が忙しく、家事や育児への協力は期待できません」と話した。
現時点での保健師からA さんへの提案として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 「市の母親学級に参加してみませんか」母親学級は同じ時期の妊婦とつながれる場であり、孤立を防ぎ継続的に様子を把握する機会にもなります。
- ⑵ 「実家のご両親に相談されてはどうですか」実家は遠方で日常的な支えにはなりにくく、地域での関係づくりにもつながりません。
- ⑶ 「家事援助サービスを使ってみてはどうですか」家事援助サービスは出産後の負担に備える選択肢ですが、妊娠8週の現時点での優先度は高くありません。
- ⑷ 「住み慣れると不安も軽くなりますので待ちましょう」不安を抱えたまま待つよう促すことは、産後うつのリスクがあるAさんへの対応として適切ではありません。
解説
正解は⑴です。Aさんは転入したばかりで近所に知り合いがなく、夫の協力も見込めないうえ、うつ病の既往があり、産後うつのリスクを抱えています。現時点でまず必要なのは、地域の中で同じ立場の妊婦とつながり、相談できる関係と情報を得ることです。母親学級は妊娠期から参加でき、保健師が様子を継続して把握する機会にもなります。実家や家事援助は、必要に応じて次の段階で検討します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp220421-03_04_05.html)を加工して作成