A さんは、妊娠37 週で出生体重2,600 g の男児を出産した。産後2週、産…
次の文を読み47、48 の問いに答えよ。A さん(40 歳、会社員、初妊婦)。夫(44 歳、会社員)と2人暮らし。妊娠9週の時に市の子育て世代包括支援センターに妊娠届の提出のため来所した。市では、妊娠期から切れ目のない支援に取り組んでおり、継続した支援が必要な妊婦に支援プランを作成する母子保健コーディネーターとして、専従のB 保健師を配置している。妊娠届出時のA さんのアンケート結果を表に示す。質問内容 回 答①現在の体調 あまりよくない(つわり・疲れやすい)② 妊娠がわかった時の気持ち うれしかった③出産後に家事や育児を手伝ってくれる有(夫)人④現在治療中かこれまでかかったことの有(貧血)ある病気⑤あなたもしくは家族の喫煙の有無 無⑥あなたの飲酒の有無 無(妊娠前は2回/週)⑦世帯の経済状況 心配ない⑧妊娠前の身長・体重 身長:158 cm 体重:55 kg⑨その他心配なこと 特にない
A さんは、妊娠37 週で出生体重2,600 g の男児を出産した。産後2週、産婦健康診査を受けたA さんは疲れている様子で、エジンバラ産後うつ病質問票〈EPDS〉の結果は9点だった。A さんの状況について病院から連絡を受けたB 保健師は、産婦健康診査の翌日、A さん宅を訪問した。児は母乳栄養で、体重増加は良好だった。A さんは「思っていたより育児は疲れる。夫は仕事が繁忙期で帰りは遅いが、手伝ってくれている。私も夫も睡眠不足です」と話した。この時のB 保健師のA さんへの支援で最も適切なのはどれか。
- ⑴ 産後ケア事業の利用を勧める。休息をとりながら育児の相談も受けられ、産後うつへ進むことを防げます。
- ⑵ 新生児訪問時に状況を再確認する。次の機会まで様子をみると対応が遅れ、状態が悪化するおそれがあります。
- ⑶ 研修を受けた子育て経験者の訪問を勧める。子育て経験者の訪問は支えになりますが、休息の確保には結びつきません。
- ⑷ 搾乳した母乳を夫に授乳してもらうよう勧める。夫も睡眠不足であり、夫に授乳を任せることは現実的な解決になりません。
解説
正解は⑴です。Aさんは産後2週でEPDSが9点と高めで、疲れを訴え夫婦とも睡眠不足の状態にあります。産後ケア事業を利用すれば、休息をとりながら授乳や育児の相談を受けられ、産後うつへ進むことを防げます。新生児訪問まで様子をみるのでは対応が遅れ、搾乳して夫に任せることや子育て経験者の訪問だけでは、現在の疲労と睡眠不足を解消できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp190415-03_04_05.html)を加工して作成