保健師は、この事例への支援を契機に、慢性疾患のために健康管理が必要な独居高齢者の…
次の文を読み36~38 の問いに答えよ。A さん(80 歳、女性)。 1 人暮らし。糖尿病で内服の自己管理をしながら自立して生活していた。半年前から認知機能が低下して、食べる回数が増え、内服を忘れることが多くなった。隣町に住む娘が同伴して医療機関を受診したところ、血糖値が上昇しており入院となった。入院中の Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は 22 点であった。1 か月の入院治療により血糖値は安定し退院が予定された。
保健師は、この事例への支援を契機に、慢性疾患のために健康管理が必要な独居高齢者の実態に即して支援体制を見直す必要があると考え、自治会役員、民生委員、開業医、介護支援専門員など、地域の関係者を集めて会議を行うこととした。会議において最初に行う保健師の対応で適切なのはどれか。
- ⑴ 独居高齢者への家庭訪問を依頼する。役割の依頼は、現状を共有したあとに検討することです。
- ⑵ 地域の独居高齢者の個人情報を共有する。本人の同意なく個人情報を共有することはできません。
- ⑶ 慢性疾患の最新の診断法について講義を企画する。診断法の講義は、支援体制の見直しとは目的が異なります。
- ⑷ 健康管理が必要な独居高齢者への関わりの状況を共有する。関わりの現状を出し合い、認識をそろえることが出発点です。
解説
正解は⑷です。支援体制を見直す会議では、まずそれぞれの立場で独居高齢者にどう関わってきたのか、どこに難しさがあるのかを出し合い、現状の認識をそろえることが出発点になります。訪問の依頼や講義の企画は共有を経てから検討する事柄であり、個人情報を会議の場で一律に共有することは、本人の同意がない限り認められません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp140512-03.html)を加工して作成