2 歳女児。母親に連れられ喫茶店にいたところ、母親が目を離した隙に、未使用の紙巻…
2 歳女児。母親に連れられ喫茶店にいたところ、母親が目を離した隙に、未使用の紙巻たばこを口に含んだ。母親は、女児を連れて直ちに喫茶店の向かいにあった薬局を訪れた。薬剤師が確認したところ、紙巻たばこの先端から2 cm 程度が噛みちぎられていた。女児には特に目立った症状はなく、顔色も良好であった。薬剤師が母親に提案する対応として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 口の中に残っているものがあれば、取り除く。口の中に残っているたばこを取り除くことは、ニコチンの吸収を減らすための適切な初期対応です。
- ⑵ 口に含んだ後の経過時間及び状態を記録する。誤飲後の経過時間や状態を記録しておくと、受診時に正確な情報を伝えられるため適切です。
- ⑶ 牛乳を飲ませた後、胃内容物を吐き出させる。液体を飲ませるとニコチンが溶け出して吸収が促進されるおそれがあり、家庭で吐かせるのも勧められません。
- ⑷ 経口補水液を飲ませる。経口補水液を飲ませると、液体でニコチンの吸収が早まるおそれがあり適切ではありません。
- ⑸ 成分として薬用炭を含む一般用医薬品を服用させる。薬用炭を含む一般用医薬品は止瀉薬などであり、家庭での誤飲処置として服用させるのは不適切です。
解説
正解は⑴と⑵です。小児のたばこ誤飲では、まず口の中に残っているたばこを取り除き、誤飲の時刻や量、その後の様子を記録して、症状が出た場合に医療機関へ正確に伝えられるようにします。たばこ約2 cm以上の誤飲は医療機関の受診が勧められます。牛乳や水などの液体を飲ませるとニコチンが溶け出して吸収が早まるおそれがあり、家庭で無理に吐かせることも勧められません。経口補水液や薬用炭を含む一般用医薬品を服用させることも適切な対応ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成