退院後の外来受診で、これらの薬剤は継続となり、処方1 及び処方3 が記載された処…
46 歳男性。消化性潰瘍の既往あり。高血圧症及び脂質異常症に対し処方1の薬剤による治療を行っている。先日、急に話しづらさを感じ、かかりつけ医の紹介で別の医療機関において画像検査を受けた結果、TIA(一過性脳虚血発作)と診断されて入院となり、処方2 の薬剤による治療が開始された。(処方1 )アムロジピン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)ロスバスタチン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分(処方2 )アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 3 日分(処方3 )アスピリン腸溶錠 100 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分
退院後の外来受診で、これらの薬剤は継続となり、処方1 及び処方3 が記載された処方箋が発行された。この男性は、仕事が忙しく、かかりつけの薬局の開局時間内に処方箋を持参できず、開局時間外である 19 時に薬局に電話したところ、対応してくれることになり処方箋を持参した。薬剤師は会計時にこの患者に調剤の領収証と明細書を渡したところ、費用の内容について質問を受けた。患者に対する保険調剤に関する説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 調剤技術料の項目に含まれる調剤基本料は、処方3 の追加を理由として、変わることはありません。調剤基本料は処方箋受付1回ごとに算定され、薬剤の追加で変わらないため正しい説明です。
- ⑵ 調剤技術料には、薬剤師が患者の症状を踏まえて、説明や指導を行うことに対する費用の項目があります。説明や指導に対する費用は調剤技術料ではなく、薬学管理料の項目に含まれます。
- ⑶ 薬学管理料には、患者の服薬状況等の情報を収集、分析、評価し、薬剤服用歴へ記録することに対する費用の項目があります。服薬状況等の情報収集・分析・評価と薬剤服用歴への記録は、薬学管理料で評価されるため正しい説明です。
- ⑷ 薬剤料は、薬局の開局時間外に処方箋を受け付けたので、費用が追加されています。時間外加算は調剤技術料に加算されるもので、薬剤料が追加されるわけではありません。
- ⑸ 1 点の単価は 100 円です。保険点数は1点10円で計算され、100円ではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。調剤基本料は処方箋の受付1回ごとに算定するもので、薬剤の種類が増えても変わりません。薬学管理料には服薬管理指導料などがあり、患者の服薬状況などの情報を収集・分析・評価して薬剤服用歴に記録し、指導を行うことが評価されています。説明や指導の費用は調剤技術料ではなく薬学管理料に含まれます。開局時間外の受付による時間外加算は調剤技術料に加算され、薬剤料が増えるわけではありません。令和6年時点で保険点数は1点10円で計算します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成