変更後の薬剤について、母親に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
8 歳男児。アトピー性皮膚炎に対しステロイド軟膏を使用していたが、顔面の皮疹の改善が見られないため、今回より以下の処方に変更となり、患児は母親とともに処方箋を持って薬局を訪れた。服薬指導時に薬剤を見た母親から「薬の名前の横に劇と書いてあるけれど、大丈夫なのでしょうか。1 日1 回に減らして塗ってもよいですか。」との質問があった。(処方)タクロリムス水和物軟膏 0.03% 5 g1 回適量 1 日2 回 朝夕 顔面に塗布
変更後の薬剤について、母親に説明する内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ この薬は自己判断で使用回数を変更すると、本来の効果が得られないことがあるので指示どおり使用する。自己判断で回数を減らすと効果が得られないことがあり、指示どおりの使用を伝えるのは適切です。
- ⑵ 眼の周囲に塗布してはならない。眼に入らないよう注意すれば眼の周囲にも使用でき、塗布してはならないわけではありません。
- ⑶ びらんや潰瘍面にも使用できる。びらんや潰瘍面では吸収が増えて刺激や全身性副作用のおそれがあり、使用できません。
- ⑷ 使用初期に皮膚刺激感を感じることがある。使用初期にほてりやヒリヒリ感などの刺激感が出ることが多く、説明しておくのは適切です。
- ⑸ 毛細血管拡張や皮膚萎縮、緑内障などに注意が必要である。毛細血管拡張や皮膚萎縮、緑内障はステロイド外用薬の副作用で、タクロリムス軟膏の特徴ではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。タクロリムス軟膏は劇薬に指定されていますが、医師の指示どおりに使用すれば問題なく、自己判断で回数を減らすと十分な効果が得られないことがあるため指示どおりの使用を伝えます。使用初期にはほてりやヒリヒリ感などの皮膚刺激感が現れることが多く、症状の改善とともに軽減することを説明しておきます。びらんや潰瘍面には吸収が増えるため使用できません。毛細血管拡張や皮膚萎縮はステロイド外用薬の副作用で、本剤では起こりにくいです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成