このミネラルウォーターの総硬度(mg/L)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし…
65 歳女性。3 ケ月前から腰痛を自覚し、市販の痛み止めを服用しても改善しないため整形外科を受診した。腰椎骨密度が YAM の 62%であり、X 線像から骨粗しょう症と診断され、処方箋をもって来局した。調剤した後、硬度が特に高いミネラルウォーター(硬度 300 mg/L 以上)で服用してはいけないことを含めて服薬指導を行った。服薬指導後に、患者がカバンからミネラルウォーターを取り出し、「いつも飲んでいるこの水は大丈夫ですか。」と質問した。薬剤師は、ボトルのラベルを確認し、服薬時に使用可能かどうかを評価するために総硬度を計算した。(処方)リセドロン酸 Na 錠 17.5 mg 1 回1 錠 (1 日1 錠)毎週 日曜日 1 日1 回 起床時 4 日分(投与実日数)(ミネラルウォーター 100 mL の栄養成分)エネルギー 0 kcalタンパク質 0 g脂質 0 g炭水化物 0 gナトリウム 5.8 mgカルシウム 21.6 mgマグネシウム 9.5 mgカリウム 1.2 mgpH 値 6.59
このミネラルウォーターの総硬度(mg/L)に最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、原子量は C 12.0、O 16.0、Na 23.0、Mg 24.3、K 39.0、Ca 40.1 とする。
- ⑴ 3737はCa・Mgの含量を単純に合計した程度の値で、炭酸カルシウム換算と単位換算をしていません。
- ⑵ 6363は計算値の約15分の1で、換算を誤った値です。正しくは約930 mg/Lです。
- ⑶ 9393は100 mL当たりのまま計算した値で、1 L当たりへの換算を忘れています。
- ⑷ 370370は計算値の約4割で、炭酸カルシウム換算が不十分です。
- ⑸ 630630は計算値の約3分の2で、換算を一部誤った値です。正しくは約930 mg/Lです。
- ⑹ 930Ca 539 mg/LとMg 391 mg/L(いずれも炭酸カルシウム換算)を合計すると約930 mg/Lとなり、正答です。
解説
正解は⑹です。総硬度はカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウム(式量100.1)に換算して合計します。100 mL中Ca 21.6 mg、Mg 9.5 mgなので、1 L当たりCa 216 mg、Mg 95 mgです。Ca分は216×100.1÷40.1≒539 mg/L、Mg分は95×100.1÷24.3≒391 mg/Lで、合計約930 mg/Lとなります。硬度300 mg/L以上の硬水であるため、ビスホスホネート製剤の服用には使えず、水道水などで服用するよう伝える必要があります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成