「黄連解毒湯エキス」は日本薬局方において、以下に示す化合物A~Cの含量が規定され…
「黄連解毒湯エキス」は日本薬局方において、以下に示す化合物A~Cの含量が規定されている。これらの化合物に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。なお、黄連解毒湯の構成生薬は、オウレン、オウゴン、オウバク、サンシシである。
- ⑴ 化合物Aのアグリコンは、イソフラボン骨格を有している。化合物A(バイカリン)のアグリコンであるバイカレインはフラボン骨格で、イソフラボンではありません。
- ⑵ 化合物Bのアグリコンは、イソプレノイド経路で生合成される。化合物B(ゲニポシド)のアグリコンはイリドイドで、イソプレノイド経路で生合成されます。
- ⑶ 化合物Cは、腸間膜静脈硬化症の原因物質と考えられている。腸間膜静脈硬化症の原因と考えられているのはサンシシのゲニポシドで、ベルベリンではありません。
- ⑷ 化合物Aと化合物Bは、いずれも根を利用部位とした生薬の主要成分である。バイカリンを含むオウゴンは根ですが、ゲニポシドを含むサンシシは果実を利用します。
- ⑸ 化合物Cを主要成分とする生薬は、黄連解毒湯に2 種類配合されている。ベルベリンを主要成分とするオウレンとオウバクの2種類が黄連解毒湯に配合されています。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑵と⑸です。黄連解毒湯エキスで含量規定される成分は、オウゴン由来のバイカリン、サンシシ由来のゲニポシド、オウレン・オウバク由来のベルベリンで、図の化合物A〜Cはこれらに対応すると考えられます。ゲニポシドのアグリコンであるゲニピンはイリドイド(モノテルペン)で、イソプレノイド経路で生合成されます。ベルベリンはオウレンとオウバクの2種類に含まれます。バイカリンのアグリコンはフラボンであり、サンシシは果実を用います。腸間膜静脈硬化症はゲニポシドとの関連が考えられています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成