ある生薬末を光学顕微鏡で観察したところ、右写真のような管状の組織(矢印)が見られ…
ある生薬末を光学顕微鏡で観察したところ、右写真のような管状の組織(矢印)が見られた。また、木部繊維の破片が多数含まれていた。なお、この生薬末は1 種類の生薬を粉砕したものである。この生薬末として考えられるのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ シャクヤク末シャクヤク末は根の粉末で、道管と考えられる管状組織や木部繊維が観察されます。
- ⑵ ブクリョウ末ブクリョウはマツホドの菌核で、菌糸からなり道管や木部繊維はありません。
- ⑶ リュウコツ末リュウコツは大型哺乳動物の化石化した骨で、植物組織は含みません。
- ⑷ アロエ末アロエは葉の液汁を乾燥したもので、組織の破片は観察されません。
- ⑸ ケイヒ末ケイヒは樹皮であり、師部繊維や石細胞は含みますが木部繊維は含みません。
解説
正解は⑴です。写真は見られませんが、管状の組織は道管と考えられ、さらに木部繊維の破片が多数含まれることから、木部を含む根を粉末にした生薬と判断できます。シャクヤク末はシャクヤクの根の粉末で、道管や木部繊維、でんぷん粒、シュウ酸カルシウムの集晶などが観察されます。ブクリョウはマツホドの菌核で菌糸からなり、リュウコツは大型哺乳動物の化石化した骨、アロエは葉の液汁を乾燥したもので、いずれも道管や木部繊維をもちません。ケイヒは樹皮のため木部繊維は含みません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198929.html)を加工して作成