薬剤師が講義時に受けた質問に対する回答として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
ICU に常駐する薬剤師が、この病棟で使用している輸血用血液製剤のうちの血液成分の製剤に関する病棟スタッフ向けの講義を実施し、血液製剤に関する内容やその留意点について質問を受けた。この病院で採用されている血液成分の製剤は、赤血球液-LR「日赤」(注)、照射赤血球液-LR「日赤」(注)、濃厚血小板-LR「日赤」(注)、照射濃厚血小板-LR「日赤」(注)、新鮮凍結血漿-LR「日赤」(注)の5 種類であるが、ICU 病棟では、リスクマネジメントの観点から赤血球液と濃厚血小板は照射済の製剤を使用することが病棟の内規で決まっている。(注)・ 赤血球液-LR「日赤」、照射赤血球液-LR「日赤」:有効成分としてヒト赤血球を含む・ 濃厚血小板-LR「日赤」、照射濃厚血小板-LR「日赤」:有効成分としてヒト血小板を含む・ 新鮮凍結血漿-LR「日赤」:有効成分としてヒト血漿を含む
薬剤師が講義時に受けた質問に対する回答として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 赤血球製剤の原料となる血液の確保は献血により行われています。記述は正しいです。赤血球製剤を含む輸血用血液製剤の原料は、献血によって確保されています。
- ⑵ 献血の採血は日本赤十字社が行っています。記述は正しいです。献血の採血は日本赤十字社が行っています。
- ⑶ 血液製剤は、大きく2 つに分類すると「輸血用血液製剤」と「血漿分画製剤」になります。記述は正しいです。血液製剤は、輸血用血液製剤と血漿分画製剤の2つに大別されます。
- ⑷ 輸血用血液製剤の国内自給率は100%です。記述は正しいです。輸血用血液製剤はすべて国内の献血で賄われており、国内自給率は100%です。
- ⑸ 血液成分の製剤の使用に関する記録は、医療機関において使用日から30 年の保存義務があります。誤りです。特定生物由来製品の使用記録の保存期間は、使用日から少なくとも20年間です。
解説
正解は⑸です。血液成分の製剤は特定生物由来製品に当たり、医療機関では使用した患者の氏名・住所、製品名、製造番号、使用日などの記録を、使用日から少なくとも20年間保存する義務があります。30年とするのは誤りです。輸血用血液製剤の原料となる血液は献血によって確保されており、採血は日本赤十字社が行っています。血液製剤は輸血用血液製剤と血漿分画製剤に大別され、輸血用血液製剤はすべて国内の献血で賄われているため、国内自給率は100%です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成