この患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
70 歳女性。20 年前に糖尿病と診断され、通院加療していたが、内服薬のみでのコントロールが困難となり、インスリン導入目的で入院となった。インスリンを使用し、血糖コントロールが良好となったため、まもなく退院できる見込みである。患者より、インスリン投与前に自己検査用グルコース測定器(注)を用いて行う血糖自己測定について退院前に再度説明して欲しいとの訴えがあった。患者に困ったことはないか質問すると、穿刺後血液が少ししか出ないことや、「測定できません」と表示され再検査しなければならないことが多くて困るとのことであった。(注) この患者が使用している自己検査用グルコース測定器:以下に特徴を列記し、形状等を図で示す。・医療機器承認番号が付されている。・高度管理医療機器である。・特定保守管理医療機器である。<形状等>電源ボタンメインパネルチップ装着部
この患者への説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 指に糖分などがついていると測定結果に影響が出るため、穿刺前は手を流水で洗ってください。指に糖分が付着していると測定値が高くなるため、穿刺前に流水で手を洗います。
- ⑵ 消毒した指はよく乾かしてから穿刺してください。消毒用アルコールが残っていると血液が広がったり測定値に影響したりするため、よく乾かしてから穿刺します。
- ⑶ 穿刺前に指先を冷やすと血液が出やすくなります。指先を冷やすと血管が収縮して血液が出にくくなります。温めた方が血液は出やすくなります。
- ⑷ 穿刺しても血液が出ない場合は、指先を強く押して血液を絞り出してください。強く押して絞り出すと組織液が混ざり、測定値が不正確になるため避けます。
- ⑸ 1 回の穿刺で血液が測定用チップに十分に吸引できず測定できなかった場合は、新たに穿刺し、同じチップに血液を追加で吸引してください。一度使用したチップに血液を追加すると正確に測定できないため、新しいチップで測定し直します。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴と⑵です。血糖自己測定では、指に果物などの糖分が付着していると測定値が高く出るため、穿刺前に流水で手を洗います。アルコールで消毒した場合は、アルコールが残ると血液が広がったり測定値に影響したりするため、よく乾かしてから穿刺します。血液が出にくい場合は、指先を温めたり、手を心臓より下げてもんだりすると出やすくなります。指先を強く押して絞り出すと組織液が混ざり、正確に測定できません。測定に失敗した場合は、新しいチップを用いて測定し直します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成